【ゲーム開発】「効率化」と「こだわり」。どっちが大事?どっちも大事? 【企画のボヤキ】
こんにちは、涜(とく)です。
今回の件はざっくりいうと、会社が利益を出すのに四苦八苦しているという話です。
それでは早速本題にいきます。
利益の出し方
これはもちろん私のいるゲーム会社に限らず、どこでだってさほど変わりません。
自分たちに掛かるコスト、これを上回る売上を営業で賄うことができればそれでOKです。
ただし、そのコストと売上の差分である利益があまりにも小さすぎれば困るはずです。
新しいことができないとか、よりよい環境が作れないとか。
ひどいと給与が払えないとか。
そんな状態にならないためにも企業は日頃から色々考えて利益の最大化を目指しています。
利益を増やすなら……
さて、どうしたらよいでしょう。
「"いいもの"を作ったらユーザーは付いてきて来てくれる」
当時ビジネス思考アピをした就活生の私に、熱い言葉をかけてくれた面接官がいました。
正直、この思考のほうが、本来の私の価値観に近いものでした。
就活で箸にも棒にも掛からず、ビジネスアピをしろ!という学校からのアドバイスを鵜呑みにして思考停止になった私は、この時目が覚めたような気分になりました。
まぁ、その会社落ちたわけですが。
とにかく、これは一つの答えだと思います。
今回の表題に従って表現するならば、これは「こだわり」にあたります。
利益の増やし方としては、売上を伸ばすことになります。
もう一方の「効率化」は、これとは逆にコストの低下によって増益を目論みます。
両方やればいいんじゃね?と考えると思います。
そう、どちらもやればもっと利益が出せるはずです。
やってみてよいのではないでしょうか?次の2点に目を瞑れれば。
①「こだわり」がコストを食らう
これは宿命です。
ある程度余裕と自信があれば、「こだわり」も「効率化」も両方やればよいでしょう。
しかし、それが無ければ「効率化」だけ進めるのが無難です。
「こだわり」というのは青天井です。正解も終わりもありません。そのため、時間とコストが許す限りやるという風にほぼなります。
やり始めたら歯止めが利かないものなので、節度を保つかやり抜くかは前もって決めておくと良いでしょう。
また、「効率化」も実際のところ着手してすぐはある程度コストを食います。
しかし、それは効率化が成されたあとの期間を考えれば費用対効果はよいはずです。
ゲームのサ終は早くても、会社は持つでしょうから「効率化」はやるべきです。
というかもっと貪欲にやりましょう。
②「こだわり」の信頼性
例えばあなたは「グラフィックが良かったから、本来想定される売上が2倍に伸びた」みたいなこと、情報として信用できるでしょうか?
これはユーザーにも開発者にも、リリースの前でも後でもわからないと思います。ただの誇張が激しい誉め言葉でしかありません。※もちろん喜ばしくはあります。実態はともかく。
言いたいこととしては、いかに心血を注いで「こだわり」を突き詰めても具体的な効果はわからないということです。
「こだわり」がかけたコストに見合う好影響をもたらすとは限りませんし、それを定量評価する術もありません。
前項で私が、自信が無ければ効率化だけ進めるのが無難と言っている一番の理由はコレです。
また、私としては「効率化」で浮かせたコストで「こだわり」を突き詰めようというのは、少し怖い考えです。余力は次に回した方が結果的に前に進みやすいと私は考えます。
一定の人員を一定の期間働かせるという風に予算を組んでいる以上、余剰コストは使い切る。みたいな状況なのだと思いますが、個人的には不器用なリソース運用だと思ってしまいます。
デベロッパーがこれを改善するのは難しいかと思いますが……
もし、それでも満足のいくクオリティーまで突き詰めたいと思うのなら、その理想こそが必要最低限のクオリティーであるべきでしょう。
ここまで「こだわり」に否定的な姿勢を取ってはいますが、決してクリエイターを信用していないわけではありません。
ただ、中小なら体力がない以上とれる選択肢が少ないので、堅実に進めたいのか、クリエイティブに賭けてジャンプアップしたいのかハッキリしろというのが私の本音です。
良いとこどりするなんて贅沢は、裕福になってからやらねば無理をして苦しむだけです。
いつまでも「一発当たれば……」なんて言っていては、先にはなかなか進めないと思います。
総括
というわけで、効率化とこだわりのバランスについての話でした。
つまるところ、「どっちも大事だけどやるなら徹底的にやりたいね。難しいならせめて効率化だけでもやろうね。」っていう感じです。
とはいえ、これは体力のない中小企業の話です。
業界シェアの大きいリーダー企業や、他の追随を許さない実力や知名度が認められている企業またその傘下であれば、むしろ徹底的にこだわりを推し進め少しでも他社を出し抜く努力をするべきでしょう。
彼らこそ業界の顔ですから、レッドオーシャンの覇者としてにらみを利かせ続けなくてはならないはずです。
※ちなみに、私に熱い言葉をくれた会社は大きい企業さんです。こだわり推しで当然かと。
また私自身、本来こだわり推奨派です。
コストという制限に付きまとわれるのが、鬱陶しくてたまりません。
ここから抜け出すために、なるだけ自由にやれる環境を作ろうというのが当面の個人目標です。
あなたももしこれからやりたいことがあるなら、それを仕事でやるのか、個人でやるのか、何かに貢献したいのか、自由にやりたいのか、
どうか私以外の先人の方々を参考にして、今一度ご一考いただくのが良いと思います。
それでは、どうかあなたのキャリアに悔いのなきよう。
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